ウガンダ:STePPアフリカ産業職業訓練プログラム
ウガンダ
環境配慮型使用済自動車リサイクル(会宝産業株式会社)
背景
ウガンダをはじめとする開発途上国の使用済自動車のリサイクル(以下ELV : End of Life Vehicle)は、主にインフォーマルセクターで手作業による解体が行なわれています。従事者の安全や環境に対する意識の違いから、作業現場では労働安全衛生上の問題に加え、廃油・鉛による土壌汚染やフロンガス放出など廃棄物処理による様々な環境問題が発生しています。 さらにELVが放置されている場所では、土壌や水源の重金属、特に鉄の含有量が多くなることもあり、周辺住民への健康被害の恐れが出ています。このような課題はインフォーマルセクターに適切な設備や技術がないことが原因である場合が多いことから、ELVを安全かつ環境に配慮した方法でリサイクルできる技術を持つ産業人材を育成することが求められています。
プロジェクトの概要
本プログラムを通して、会宝産業株式会社が53年間培ってきた環境配慮型でかつ安全な使用済自動車のリサイクル技術とノウハウを、ウガンダのナカワ職業訓練校の指導員に提供し、ウガンダにおける技術普及を目指します。
第一フェーズではナカワ職業訓練校の指導員2人を研修生として日本に招き、4週間の研修プログラムを提供します。ウガンダのインフラ設備に沿った最適な自動車の解体・分別方法の検討、リサイクルの安全面に関するガイドラインや法規制の紹介、自主解体を含めた実技研修などを通して、指導員はELVリサイクルに関する知識を習得します。指導員は帰国後、現地における産業人材および訓練生100人を対象に、技術養成のための研修を行います。このように、本プログラムの現地指導員訓練(ToT:Training of Trainers)を通じて、ウガンダのELVリサイクル産業の長期的人材育成に貢献します。
環境面においては、ウガンダの産業人材が最適なELV解体・リサイクル技術を習得することで、同国及び周辺地域における大気・水源・土壌への化学物質や汚染ガスの放出を削減します。また、現在ウガンダで産業廃棄物として処理されている解体部品などをマテリアルリサイクルのバリューチェーンに組み込むことによって、材料の利用率を向上させ、環境負荷を軽減することができます。さらに、現地におけるELVリサイクル産業の発展と雇用創出にもつながります。
プロジェクトの詳細
都市、国 |
ウガンダ |
プロジェクトパートナー |
会宝産業株式会社 |
会社概要
社名 | 会宝産業株式会社 |
ホームページ | https://kaihosangyo.jp/ |
住所 | 〒920-0209 石川県金沢市東蚊爪町1丁目25番地 |
資本金 | 5700万円 |
担当者 | 鈴木 大詩 電話番号: 076-237-5133 E-mail: [email protected] |
事業内容 | 自動車リサイクル・中古自動車部品の輸出・販売 |
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