ダボス会議などで知られる世界経済フォーラムが発表した「グローバル・インフォメーション・テクノロジー・レポート2015」の中で、「ICTの活用促進に最も成功した政府」としてルワンダが選ばれました。(出典）

1位 ルワンダ
2位 アラブ首長国連邦
3位 シンガポール
4位 ルクセンブルグ
5位 カタール
6位 マレーシア
7位 エストニア
8位 マルタ
9位 サウジアラビア
10位 アゼルバイジャン

World Bank : eRwanda Project (YouTube)

内戦終結後、2006年から2010年まで世界銀行が1,000万ドルの資金を提供し「eRwanda」プロジェクトを実施。政府の情報をインターネットで提供したり行政機関をネットワークで接続するなど電子政府化を進め、国民のインターネットや携帯電話の利用も進めました。

日本は2010年からルワンダ国政府の第3次ICT戦略（The 3rd National ICT Strategy: NICI-III）作成を支援し、ルワンダにおけるICTの民間セクター育成に戦略的パートナーとして関わってきました。その成果としてルワンダ経団連ICT商工会議所やkLabイノベーションセンターなどが設立されました。

今後はルワンダで1,000人のITエンジニアを育成しようとする神戸情報大学院大学主導の「k-イニシアティブ」や、アフリカでのイノベーション事業投資を目的としたアフリカン・イノベーション・ファンド設立が計画されています。同ファンドはルワンダ初のベンチャーキャピタルファンドであり、ルワンダ政府も出資する予定となっています。

ルワンダ経団連ICT商工会議所は2015年9月10日から20日まで同国のICT関連企業トップと共に来日し日本企業とのビジネスマッチングが行われます。是非この機会をご活用ください。

  9月11日（金） 「アフリカ・ルワンダ共和国 イノベーション・ICTビジネスセミナー」（東京）ジェトロ主催

  9月14日（月）「ルワンダ・ビジネスセミナー」 （東京）世界銀行主催

  9月15日（火）「ルワンダ・イノベーションファンド・セミナー」（東京）アフリカ開発銀行主催

  9月16日（水）「ルワンダ・神戸ビジネスセミナー」ジェトロ・神戸市・KIC主催

 

ルワンダ共和国概要

1．面積  2.63万平方キロメートル
2．人口  1,210万人（2014年，世銀）
3．首都  キガリ（kigali）
4．民族  フツ，ツチ，トゥワ
5．言語  キニアルワンダ語，英語（2009年，公用語に追加され，仏語に代わって教育言語となった），仏語
6．宗教  キリスト教（カトリック，プロテスタント），イスラム教
（出典：外務省）

Note:

ルワンダ経団連ICT商工会議所（Rwanda PSF ICT Chamber）：ルワンダ経団連の一部門で、民間の情報通信技術の発展を目的として2011年8月に設立された。

kLab：ルワンダの首都Kigaliに2011年設立された、主にIT起業家のためのコワーキングスペース。ネットワーキングや情報交換の場として機能している。

神戸情報大学院大学：ICTプロフェッショナルコースとICTイノベータコースを有する専門職大学院で、BOPビジネス（途上国等の低所得層をターゲットとしたビジネス）、ICT4D（ICTを活用した社会開発）の新領域において、世界的な人材育成拠点となる「KICスーパーグローバル構想」を展開しています。