ISIDニュースレター UNIDO総会と第4回ISIDフォーラムの報告
2015.12.21
UNIDO総会:持続可能な産業開発と繁栄の共有
第16回UNIDO総会が「持続可能な産業開発と繁栄の共有」をテーマに開催されました。特に注目されたのは持続可能な開発目標の9番目(SDG9)で、強いインフラの構築、包摂敵で持続可能な産業化、技術革新の育成に関する目標の重要性です。
オープニングにはフィッシャー・オーストリア大統領を始め全加盟国の政府関係者が出席し、ノーベル経済学賞受賞者であるジョセフ・スティグリッツ氏が基調講演を行いました。
1週間続いた総会には加盟国政府、民間セクター、学会、国際メディアなどから800名以上が参加しました。
第4回ISIDフォーラム:ペルーがPCPに参加
第4回のISIDに関するUNIDOフォーラムがUNIDO総会に合わせて11月30日から12月1日まで開催されました。「パートナーシップ:持続可能な目標9の実践」と題してUNIDOがSDG9に含まれる産業、インフラ、イノベーションの発展に寄与できることが強調されました。
1日目はトッド・ベンジャミン氏の司会で開発金融機関、研究者、開発パートナーによるパネルディスカッションが行われ、多くのステークホルダーによるパートナーシップがSDG9や他の2030年に向けた開発目標をどのように推進することができるのかについて話し合われました。
2日目はエチオピアとセネガルにおけるカントリー・パートナーシップ・プログラムの初期の成果が発表され、ペルーが新たなパイロット国に決まったことが紹介されました。
カントリー・パートナーシップ・プログラムの進捗
エチオピアではPCPに対応する政府の体制が整い、統合的な農業関連産業地域の事業性調査が完了し、すでにインフラ開発が始まっています。
セネガルでは政府によるコーディネーション機能が構築され、奨励制度や統合産業基盤の事業計画が策定されました。3200万ドルの公的ファイナンスが設定され建設が開始されました。第一号の衣料品工場は2016年2月に操業開始の予定です。
第4回ISIDフォーラムでの個別ミーティング
PCPエチオピア:UNIDOとエチオピア政府関係者はPCPの次のステップについて協議しました。
PCPペルー:リー・ヨンUNIDO事務局長とペルーのソリス生産大臣はPCPの枠組みでの取り組みに関する共同宣言に署名しました。
PCPセネガル:ギッセ鉱工業副大臣を筆頭とする訪問団がUNIDO幹部と面談し2016年のアクションプラン等について協議しました。
エチオピアが国際農業関連産業投資フォーラムを主催
2016年5月2日から4日までエチオピアのアディスアベバにおいて、エチオピア政府とUNIDOの共催で「エチオピアの投資ポテンシャルの解放」と題した国際農業関連産業投資フォーラムが開催されます。
UNIDOは200件以上の投資案件と10件のグリーンフィールド投資(新規事業投資)プロジェクトを紹介します。
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