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リー・ヨン事務局長の日本公式訪問

リー・ヨン事務局長の日本公式訪問

2018.04.19

2018年416日~18日、リー・ヨンUNIDO事務局長が5度目となる日本公式訪問。滞在中に、シンポジウムでの基調講演ならびに日本政府や官民関連機関との会談を実施しました。

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リー・ヨン事務局長は、東大・UNIDO共同シンポジウムで基調講演。「若い英知、イノベーション、そしてSDGs達成」をテーマに、躍進的なイノベーションを目指す事の大切さ、また「若い英知」とUNIDOのコラボレーションへの期待を熱く語りました。同シンポジウムでは、東京大学総長・五神真氏、国連広報センター所長・根本かおる氏も講演しました。

リー・ヨン事務局長はJETRO平野克己理事と会談。来年(2019年)に横浜で開催される第7回アフリカ開発会議(TICAD VII)を含め、アフリカの産業化に向けた連携について意見交換しました。

リー・ヨン事務局長は、外務省にて中根一幸外務副大臣と会談。SDGs、TICADプロセスや人間の安全保障などのグローバルアジェンダに関して、さらなる協力強化を進めていくと述べました。

 

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リー・ヨン事務局長は、牧原秀樹衆議院議員ならびに牧島かれん衆議院議員との朝食会に参加。日本はUNIDOにとって最も重要なパートナーであり、UNIDOが国連において「第3次アフリカのための産業開発の10年(IDDA III)」の実施を担うなど、日本政府が推進するTICADプロセスとも合致しており、アフリカの産業開発に向けてより一層連携を深めたいと述べました。

リー・ヨン事務局長は、経済産業省にて大串正樹経済産業大臣政務官と会談。UNIDO東京事務所の活動や、エネルギー分野の旗艦プログラムである「低炭素・低排出クリーンエネルギー技術移転プログラム(LCETプログラム)」への支援に謝意を述べました。

リー・ヨン事務局長は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の石塚博昭理事長と会談。エネルギー・環境分野を中心に、アフリカ等開発途上国でいかなる連携が可能かについて幅広い意見交換を行いました。

リー・ヨン事務局長はUNIDOセミナー「Japan-UNIDO Multi-stakeholder Cooperation Dialogue(日本・UNIDO官民協力対話)」において基調講演を行いました。UNIDOが日本の民間セクターと共に実施している投資促進・技術移転の事例を紹介し、また今後どのような連携が可能であるかについて議論を行いました。

また、セミナーの中で、日本の産業界を代表して、経団連企業行動・CSR委員長である二宮雅也・損害保険ジャパン日本興亜取締役会長が特別講演。リー・ヨン事務局長は、経団連が「企業行動憲章」の改定に伴いSDGsを盛り込むに至った取り組みに敬意を表し、同氏のリーダーシップに感謝しました。

 

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UNIDOは野村興産株式会社との間で、水銀の適正処理及び途上国への技術支援に関する覚書(MOU)に署名。リー・ヨン事務局長は、水俣条約の発効に伴い水銀処理の支援が重要性を増していると述べ、藤原悌代表取締役社長に対して同社が有する技術を活用した技術移転に感謝の意を表しました。

リー・ヨン事務局長は産業技術総合研究所(AIST)臨海副都心センターを訪問。AIやロボット技術、創薬最適化や人間の機能・行動に関するデジタルモデル化など、バイオ・IT融合技術による先進的研究開発に触れました。

リー・ヨン事務局長はJICA越川和彦副理事長と会談。SDGs達成やTICADプロセスを通じたアフリカ産業化など、双方の活動を通じた今後の連携強化について意見交換しました。

リー・ヨンUNIDO事務局長は、UNIDOが推進する「包摂的かつ持続可能な産業開発」の達成に向けて刊行される「工業開発報告書(IDR2018」の出版発表セミナーで挨拶しました。今回のテーマとして、デジタル化する社会において消費・需要の視点から産業化について考察する意義を強調しました。

リー・ヨン事務局長は、経済同友会アフリカ委員長である横井靖彦・豊田通商株式会社取締役と会談。アフリカにおける「包摂的かつ持続可能な産業開発」の推進を目指して連携について意見交換しました。