フィジーについて
2018.04.27
常夏の島
フィジーは日本から南へ約7000km離れた南太平洋のほぼ中央に位置し、330以上の島々からなる共和国です。総面積は日本の四国とほぼ同じで、有人島は全体の約3分の1です。人口は約89万人で、約6割が先住のフィジー系、約4割が英国統治時代に移住したインド系です。フィジーの気候はいわゆる「常夏」であり、年間の平均気温は23~28℃程度となっています。
直行便が復活
温暖な気候や美しい自然景観から、フィジーは観光地として人気があり、近隣のオーストラリアやニュージーランドを中心に年間80万人が訪れています。日本からの訪問者数は6000人程度ですが、今年7月からのフィジー航空による成田直行便再開を機に日本からの渡航者が増加することが期待されています。また、英語が公用語であること、比較的物価が安いことなどから近年英語学習を目的としたフィジーへの短期語学留学が注目を浴びています。
南太平洋の中心地
首都スバには、太平洋諸島フォーラム(PIF)事務局、南太平洋大学(USP)など多くの地域協力機関及び国際機関のオフィスがあり、地域協力に向けて中心的役割を果たしています。
フィジーのGDPは約47億ドル(2016年)で、太平洋諸島諸国の中ではパプアニューギニアに次ぐ規模です。好調な観光業などに支えられ近年では3~4%台の成長を継続しており、サイクロン災害により2016年は0.4%と一時減速したものの、2017年は3.6%、2018年は3.9%の経済成長が予想されています。観光、砂糖、衣料が三大産業で、貿易では機械・輸送機器、工業製品、食料品、鉱物燃料、化学品などを輸入し、衣類、砂糖、金、魚類、木材チップなどを輸出しています。
出展: 外務省、ADB、CIAなど