STePP(サステナブル技術普及プラットフォーム)に新規登録されました(二塔式ガス化炉: TIGAR®)
2019.07.11
株式会社IHIは、バイオマス原料を水素やその他の燃料ガスに効率的に改質することのできる、バイオマスガス化プラント「TIGAR®」を開発しました。TIGAR®はバブリング流動層(BFB)と循環流動層(CFB)から構成されており、BFBでは高温水蒸気によってバイオマス原料がガス化され、CFBでは未反応のバイオマス原料が完全に燃焼されます。この循環システムによって、高純度ガスの生産と、より簡単な操業管理・保守点検が可能となっています。TIGAR®は、木片・木質ペレット・バガス(サトウキビの絞りカス)や樹皮のほか、亜炭や亜歴青炭など、様々なバイオマス原料を扱うことができます。
株式会社IHIは、2017年に約6千時間に及ぶインドネシアにおける試験操業を完了しました。同社は、既にTIGAR®プラントを商業目的で輸出できる状態にあり、肥料工場における水素の供給源として活用する等の利用法が検討されています。
(サステナブル技術普及プラットフォームは海外への技術移転を目的とするため英文表記のみです。)