UNIDOは、バーチャル・ソリューションの活用により、新型コロナウィルス感染症禍における都市封鎖の中、ウガンダの建設設備操業訓練施設の開始フェーズを完了しました
2020.06.10
2020年5月13日、カンパラ― 国連工業開発機関(UNIDO)、日本政府、およびウガンダ建設交通省(MoWT)は、日本のプロジェクト・パートナーである株式会社小松製作所の技術支援を受け、道路建設機械のオペレーターを育成する建設設備操業訓練施設をウガンダのルウェロ県に設立します。
近年、ウガンダ政府は道路の建設・維持に必要な設備を調達し、全国の地方政府に配分しました。新たな訓練施設では、道路機械への投資に加え、人的資源への投資も可能にします。今後3年間で少なくとも、建設交通省のインストラクターを50人、建設交通省と地方政府のオペレーターを360人育成し、さらには若年層のウガンダ人求職者80人への職業訓練を行う計画です。このプロジェクトは「ウガンダ ビジョン2040」を支援し、特にスキルギャップを埋めることによって、熟練したウガンダ人が国の道路インフラを構築、維持、改善できるようにすることに重点を置いています。
2020年5月13日、本プロジェクトの最初のステアリング会議が、新型コロナウィルス感染症に伴い、カンパラの建設交通省においてテレビ会議で開催されました。東京、ナイロビ、ブリュッセル、ウィーンからすべてのプロジェクトパートナーが参加した、建設交通省のスタッフ向けの初のビデオ会議となりました。
開始フェーズにおいて、本プロジェクトは、ウガンダのオペレーターの詳細なスキルギャップと的確に労働市場のニーズを分析するための綿密なトレーニングニーズの評価を完了し、またモニタリング・評価のワークショップも完了し、数カ月後の訓練施設建設に向けた基盤を構築しました。
本会議の議長であるバゲヤ・ワイスワ建設交通省事務次官は、ウガンダに卓越した訓練施設を建設するという本プロジェクトへの熱意を強調しました。
亀田和明駐ウガンダ大使は、オンラインで東京から会議に参加し、ウガンダの新型コロナウィルス感染症禍における都市封鎖の最中での、本プロジェクトの進捗とその継続力を称賛しました。
株式会社小松製作所ナイロビ事務所の吉田健二氏も本プロジェクトの進捗を評価し、同国初のオペレーター訓練施設の開設に期待していると述べました。
ブルーノ・オットー・トクウィニーUNIDOウガンダ事務所代表は、プロジェクト・パートナーのチームワークに謝意を述べ、官・民・開発分野の利害関係者の信頼できる主催者であり、またアフリカにおける産業のスキルギャップを埋めるための技術・職業教育訓練(TVET)プロジェクトの実施者であるUNIDOの経験を強調しました。