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[UNIDO本部] オンライン国際会議「産業とイノベーションにおける女性の役割」を開催しました

[UNIDO本部] オンライン国際会議「産業とイノベーションにおける女性の役割」を開催しました

2020.07.27

UNIDO本部は2020年7月15日〜7月17日、UN Women、国連食糧農業機関(FAO)、イタリア政府とともに、世界的な課題や新たな危機に対する女性のレジリエンス(回復力)の構築を支援するため、オンライン国際会議を主催しました。

7月15日〜7月17日、130か国以上から1,600人を超える会議参加者が、3つの円卓会議、2つの特別イベント、2つのスポットライトセッションにおける56人の登壇者のスピーチを聴講しました。

会議では、アグリビジネスにおける女性の経済的エンパワーメント、情報通信技術(ICT)、サーキュラーエコノミー(循環型経済)に関するトピックが取り上げられました。これは、UNIDOのプロジェクト「イタリア政府が資金を提供するMENA地域における包摂的かつ持続可能な産業開発のための女性のエンパワーメント(PWE)の推進」の枠組みの中で行われました。

リー・ヨンUNIDO事務局長は、2020年に世界が直面している特有な課題を認識するとともに、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを促進するための重要な柱である北京宣言及び行動綱領が25周年を迎えたため、本会議を開幕しました。

さらにリーUNIDO事務局長は、産業におけるジェンダー不平等の取り組み、またリーダーおよび変化の経済的主体としての女性の潜在能力を最大限に活用することで経済を変革し、包括的な成長を生み出すというUNIDOの取り組みを再確認しました。 「第4次産業革命は期待に応えながら発展しています。私たち皆が協力して産業とイノベーションのフロンティアに参画し、形成し、推進することにより、女性が平等に利益を得られるようにしましょう。 」

Emanuela del Reイタリア外務・国際協力副大臣は、現在の危機からの回復の原動力として女性起業家の重要性を強調し、また屈冬玉FAO事務局長は、農業者、貿易業者、起業家としての女性のリーダーシップは、飢餓と栄養失調の撲滅を含むSDGsの達成の鍵であると強調しました。

Moez Doraid UN Womenアラブ地域ディレクターは、女性のエンパワーメントのためにテクノロジーとイノベーションが重要であると、プムズィレ・ムランボ=ヌクカUN Women事務局長に代わって声明を述べました。

[会議の成果]

  1. 政府は、女性の起業家精神と雇用創出の主流化を通して、女性が高付加価値セクターに参入できるようにするエコシステムを構築する上で重要な役割を果たします。さらに、経済政策の策定におけるジェンダーレンズ(視点)の適用は、現在の危機からの回復において重要な役割を果たすでしょう。

  2. 女性のエンパワーメントとは、少女が幼少期からテクノロジーの学習に取り組み、科学、技術、工学、数学からなるSTEM教育と仕事の分野に進むことができるようにすることを意味しています。

  3. 女性起業家は、技術知識の向上と市場、金融、インフラへのアクセスを妨げる障壁と偏見を取り除くことを通じて支援される必要があります。これらに対応する際、偏見への対応および女性による貢献の拡大を促進する上で、民間企業が強力な役割を果たしながら、強力なマルチステークホルダーパートナーシップが必要です。

最後に、ネットワーキングは様々な形態・トピックで開催され、そのすべてが女性がより有意義に経済や社会全体に参加するために、発展させる必要があります。

UNIDO本部は、会議中に学んだ教訓を生かして、ジェンダーに配慮したバリューチェーンとして選ばれた中東および北アフリカ地域の7か国のにおける雇用と起業家の機会を増やす活動を強化していきます。

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