UNIDO本部と京都大学大学院 総合生存学館 思修館 のインターンシップ提携開始
2020.11.30
2020年10月30日(ウィーン)ー国連工業開発機関(UNIDO)本部と京都大学大学院総合生存学館 思修館(GSAIS)は、UNIDO本部のインターンシッププログラム協力協定に署名しました。
「UNIDOでのインターンシップは、様々な条件下にある発展途上国で産業発展を促進させる取り組みを学生に紹介・提供できると確信しています。今回、UNIDOと京都大学GSAISの合意によって、学生には政府や産業界の政策に加えて、投資・技術移転の実践手法やより広い視野を得てもらえると期待しています。グローバルリーダーを目指す学生のためのインターンシップ機会の創出にご尽力頂いたUNIDOならびに関係者の方々に感謝いたします」とGSAISの学館長である寶馨氏は述べました。
GSAISの卒業生かつ旧特任助教の武田秀太郎氏(現在IAEA勤務)は、IAEAと同様ウィーンを拠点とする国際機関であるUNIDOとのパイプ役として、この合意を実現する上で重要な役割を果たしました。
また、UNIDOの国吉浩事務次長は「UNIDOのインターンシッププログラムは、国際機関での職業経験を通して学生の方々が実践的経験を積むことができる点、特に包括的かつ持続可能な産業発展の知識を高めることを目的としています。 UNIDOでのインターンシップが、学生に国際協力分野でのキャリアを追求し、国際課題の解決を担う次世代リーダーになる契機となることを心から願っています。」と述べました。
この機会に、在ウィーン国際機関日本政府代表部特命全権大使の引原毅氏は、この協定が持続可能な開発目標(SDGs)に革新的な貢献をするための若者の足がかりになることへの希望を表明したほか、「SDGsの実施に向けて前進し続けるためには、イノベーションが不可欠であり、新型コロナウイルスの危機は、その必要性をさらに明確にしました。 UNIDOとGSAISの新しい協定によって、意欲的な若者がUNIDOと協力し、彼らの能力と最先端の知識が最大限活用され、SDGsを達成するための革新的改革を促進することを願っています。」と述べました。
京都大学大学院総合生存学館 思修館(GSAIS)は2013年に設立され、複雑かつ多様な社会問題を解決する強い責任感、人間性、道徳性を備えた国際的リーダーの育成を目指す5年間の大学院プログラムです。インターンシップ、フィールドワーク、プロジェクトベースの研究は、プログラムの重要な要素であり、学生は国際機関または日本の組織の在外事務所にて半年以上の海外インターンシップを経験することが出来ます。
UNIDOのインターンシッププログラムは1990年代に整備され、関係機関との新しいパートナーシップにより拡充し、若者が持続可能な開発プロジェクトへ参加する好機となっています。インターンシップでのOJTを通じてグローバルな開発課題に触れるきっかけとなり、革新的な解決方法をデザインする機会を提供しています。