2019年11月19日にトルコ・イスタンブールで開催された「トルコ・日本 イノベーション・サミット」にパネリストとして参加しました。
日本とトルコは様々な面で補完関係にあることが確認されました。人口の平均年齢は日本が47歳、トルコが32歳と15歳の差があり、高齢化した日本に対してトルコは若年の生産年齢人口を多く抱えています。デジタル技術教育を受けたトルコの若年層は日本企業にとってよいパートナーになるでしょう。地政学的にもそれぞれアジアとヨーロッパに位置しており、ビジネススタイルでもトルコはすぐに行動を起こしてやりながら考えて修正していくスタイル、日本は事前に周到に計画してから行動を起こすスタイルと対照的です。新興国での事業や新領域の開発にはトルコ人の行動力と日本人の計画性が組み合わされば成功の確率は高まるでしょう。
リープフロッグと言われるようにデジタル産業では新興国も先進国も対等に協業することができます。一方でものづくりや環境技術など長年の技術と経験の蓄積が活きる分野でもイノベーションは起こります。トルコと日本はある分野では対等に、ある分野では日本の技術や経験をトルコが生かす形でビジネスパートナーとなれる、ということを参加者は共有しました。
プログラム
基調講演 | Digital Future of the Global Economy Digital Transformation, Our Future, Opportunities and Risks |
パネル1 | Synergy of the East: From Common Work Culture Approach to Innovation Partnership |
パネル2 | Imagination to Implementation: How Funding Innovation Investment Becomes Reality |
基調講演 | Producing Technology in Japan as a Turk “How did I succeed?” |
パネル3 | Creating the Sustainable Competitive Edge: Innovation as the Differenciation Reality |
特別講演 | Japan: Living the Culture and Doing Business with Respect |
パネル4 | Innovation for SMEs: Meeting Japanese and Turkish SMEs on to Common Grounds |
概要
日 時:2019年11月19日
場 所:マリオット・ホテル・シシリー(トルコ・イスタンブール)
主 催:AOTS(一般財団法人 海外産業人材育成協会)