2018年4月18日(水)、UNIDOは国連大学本部にて「UNIDO工業開発報告書(IDR)2018 出版発表セミナー」を開催しました。
工業開発報告書(Industrial Development Report: IDR)は、UNIDOが推進する「包摂的かつ持続可能な産業開発」の達成に向け、隔年でテーマを決めて作成されるUNIDOの代表的な旗艦報告書で、本セミナーはIDR2018の出版に際して内容を紹介する場として開催されました。
冒頭では来日中のリー・ヨンUNIDO事務局長の開会挨拶に続き、在ウィーン国際機関日本政府代表部、及び経済産業省の代表者からの歓迎挨拶が行われました。その後、IDRの作成を担当するUNIDO政策研究統計部からの発表に続き、産業開発の分野について深い知見を持つ研究機関の専門家、また大使館の代表者によるパネルディスカッションが行われました。
今回のIDRは、産業開発において需要・消費に着目する重要性について述べており、UNIDO担当者からは消費を支える製造業の重要性、また、消費・製造・産業開発がもたらす好循環について示した報告書の内容が説明されました。
後半のパネルディスカッションでは、冒頭、各専門家がそれぞれの視点から具体的な事例も交えながら報告書の解釈を発表しました。その後は参加者も含めた質疑応答が行われ、UNIDO担当者を含むパネリストとセミナー参加者との間で活発な質疑応答が行われました。
※登壇者の発表資料は、以下、登壇者名をクリックするとダウンロードできます。
セミナー概要
日 時: 2018年4月18日(水)14:00~18:00
会 場: 国連大学本部ビル5階 エリザベス・ローズ国際会議場
(東京都渋谷区神宮前5丁目53-70)
主 催: 国連工業開発機関(UNIDO)
共 催: 国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、
UNIDO東京投資・技術移転促進事務所
後 援: 外務省、経済産業省
言 語: 日英同時通訳
プログラム(敬称略)
14:00 開会挨拶
リー・ヨン(UNIDO事務局長)
14:15 来賓挨拶
柳 淳(在ウィーン国際機関日本政府代表部 公使)
栗本 聡(経済産業省 貿易経済協力局 技術・人材協力課長)
14:25 「UNIDO工業開発報告書(IDR)2018の主な調査結果について」
セシリア・ウガス(UNIDO政策研究統計部 部長)
14:45 「工業化、消費と持続可能な発展」
アレハンドロ・ラヴォパ(UNIDO政策研究統計部 産業開発アナリスト)
15:00 休憩
15:15 パネルディスカッション
モデレーター:セシリア・ウガス(UNIDO政策研究統計部 部長)
パネリスト:
・細野 昭雄(JICA研究所 シニア・リサーチ・アドバイザー)
・山形 辰史(日本貿易振興機構アジア経済研究所 開発研究センター 上席主任調査
研究員)
・鈴木 政史(上智大学教授/UNU-IASシニア・リサーチ・フェロー)
・ホッサム・ネグム(駐日エジプト大使館一等書記官 経済商務局長)
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