5月3日(木)~4日(金)、南アフリカ共和国・ヨハネスブルグにて、第1回『日・アフリカ官民経済フォーラム』が開催されました。日本企業とアフリカ企業をつなぎ、民間主導の経済成長を加速させるべく開催された同フォーラムに、UNIDOもウィーン本部及び東京事務所から参加しました。
初日の本会議では、”New frontiers for business in Africa and challenges for transforming economies in Africa”と題したセッションIIIに、国吉 浩 UNIDO事務次長が登壇。UNIDOの使命とアフリカでのプログラムを紹介するとともに、最先端技術の導入を通じてどのようにアフリカ諸国の産業化に寄与できるか述べました。
会期中のサイドイベントとして、UNIDO東京事務所とエネルギー部はセミナーを実施。1日目には、東京事務所が日々取り組む、日本からアフリカへの投資・技術移転促進プログラムを紹介しました。安永 裕幸 東京事務所長からの概要説明につづき、アルジェリア・モザンビーク・エチオピアから駆けつけたUNIDOアフリカ・アドバイザーの3名(アルジェリア:リーズ・ケラール氏、モザンビーク:ナンディオ・ドゥラン氏、エチオピア及びウガンダ・ルワンダ・ブルンジ:タデッセ・セグニ氏)が、これまで支援してきた日本企業の事例を紹介しました。また、日本企業からアフリカへの技術移転事例として、「低炭素かつ気候変動に強靭な産業開発」プロジェクトの成果について、UNIDO本部環境部産業資源効率化課の西尾なほみ氏が講演しました。
2日目には分科会とサイドイベントが行われ、UNIDOエネルギー部は、パネルセッション “African Innovation and Industrial Development” を主催しました。Energy-ICT-Smart development nexusをキーワードに、国吉 浩UNIDO事務次長の挨拶に始まり、モロッコ王国持続可能エネルギー庁(MASEN)オペレーション/メンテナンス局長のAbdelkader Himdi氏、ケニア産業化企業開発省(MOED)副長官のVictor Mageto氏が、同国におけるイノベーションと産業開発の機会と課題について講演しました。また、ルワンダからは、現地で活躍するE-Gates Ltd.代表の笠井綾子氏とルワンダ開発局 チーフ・インベストメント・ストラテジストのSteve Mutabazi氏が、キガリ・イノベーション・シティの戦略的コンセプトについて議論しました。
隣の会場では、分科会IV “Showcase of Japanese businesses and partnerships with African and third countries”が開かれ、安永 裕幸 東京事務所長が参加。これまでに同所のアフリカ・アドバイザーが支援した、日本企業とアフリカ企業及び政府機関のパートナーシップ事例を紹介し、新たに西アフリカにもアドバイザーを設置する意向を表明しました。また、同氏がモデレーターを務めた分科会I “New business frontiers with new technologies”では、登壇者の発表を受け、民間企業がアフリカの劇的な進化を捉えビジネスに発展していくには、日々進化するビジネスモデルや技術に対応した新たな政策や法規制、各組織内での枠組みが求められているのではないかと結論付けました。
概要
フォーラム名: 日・アフリカ官民経済フォーラム
日時: 2018年5月3日(木)~4日(金)終日
会場: Sandton Convention Center(南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ)
登壇資料 ※全て英語
Plenary Session 3 – Presentation by DDG
Side Event (3 May) – UNIDO ITPO Tokyo’s Activities
Side Event (3 May) – Advisory Programme in Algeria
Side Event (3 May) – Advisory Programme in Mozambique
Side Event (3 May) – Advisory Programme in Ethiopia + Uganda, Rwanda, Burundi
Side Event (3 May) – Low Carbon Climate Resilient Industrial Development project