UNIDO東京事務所は、2018年10月15日(月)、新潟県燕三条で開催されたアフリカビジネスセミナー・アフリカ留学生とのネットワーキングフェアを後援しました。
これまで東京と神戸で実施されてきた、アフリカビジネスセミナーおよびアフリカ留学生とのネットワーキングフェア。ABEイニシアティブ第1フェーズ最終バッチが来日した今年、燕三条地場産業振興センターにより、新潟県燕三条地区の地元企業が参加し、同イベントが開催されました。
「アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(ABEイニシアティブ) 」は、アフリカの若手起業家・企業人、行政官、大学の教員等を、留学生(修士課程)として日本に受入れ、アフリカビジネスの架け橋となる人材を育成する日本政府のプロジェクトです。留学生は、専門分野の研究に加え、日本企業でのインターンシップを通して、より深く日本企業とその商習慣に関する理解を体得することが期待されています。今回のイベントでは19ヶ国から27名のABE留学生が参加しました。
第1部 アフリカビジネスセミナーでは、一橋大学イノベーション研究センター 特任教授 米倉誠一郎氏が講演し、ABEイニシアティブプログラムは、アフリカに親日家を増やすという観点からも日本とアフリカのビジネスパートナーシップにおいて大きな役割を果たし、また、日本企業のアフリカ進出は、日本側にとってもイノベーションを呼び起こすパラダイムチェンジにつながるだろうと述べました。続いて、ABE留学生受け入れ企業であるサラヤ株式会社から、海外事業本部アフリカ開発室の森窓可氏が登壇し、ウガンダでの同社のビジネスを紹介するとともに、長崎大学熱帯医学研究所で二年間勉強し、現在も同社で勤務するABE卒業生の活躍についてお話いただきました。パネルディスカッションでは、森氏に加え、これまでアフリカ27ヶ国から約100名のABE留学生が学んできた神戸情報大学院大学(KIC)副学長の福岡賢治氏と、前駐日ルワンダ大使館広報担当のイマニシムエ・サムエル氏が、独自の経験と知見をふまえて会場からの質問に答えました。
第2部 ネットワーキングフェアでは、燕三条の地元企業を中心に日本企業ブースが出展され、ABEイニシアティブ留学生が各ブースを訪問しました。地元企業の特殊技術や製品について理解を深めるとともに、アフリカでの可能性や個別具体的な質問が飛び交い、あっという間に閉幕を迎えました。
概 要
日 時: 2018年10月15日(月)13:00 ~ 18:30
会 場: 燕三条地場産業振興センター リサーチコア(6F・7F)
主 催: 燕三条地場産業振興センター、ジェトロ新潟、国際協力機構(JICA)
日本国際協力センター(JICE)
共 催: 三条商工会議所、燕商工会議所、燕三条貿易振興会、第四銀行、北越銀行、三条信用金庫
後 援: UNIDO東京事務所
◆詳細は燕三条地場産業振興センターホームページをご参照下さい。