このページをシェアする

UNIDO東京事務所長が第4次産業革命(4IR)について加盟国に向け講演

UNIDO東京事務所長が第4次産業革命(4IR)について加盟国に向け講演

2021.11.10

UNIDO東京事務所所長 安永裕幸

UNIDO東京事務所所長の安永裕幸は10月28日、「第4次産業革命(4IR)」をテーマにしたUNIDO主催の会議において、「投資促進と技術移転における4IRの課題と機会」と題した講演を行いました。4IRは、人工知能や3Dプリント、ビッグデータ、ロボティクスなどの高度デジタル製造技術の融合を特徴としており、こうした技術革新によって世界の産業環構造が大きく変化しています。UNIDOは、包括的で持続可能な産業開発(ISID)を推進するための3つの重点分野の1つとしてデジタルトランスフォーメーションとイノベーションを挙げており、4IRに関しても戦略的なフレームワークを作成しています。

本カンファレンスは、UNIDOが加盟国に対して4IR戦略フレームワークの概要を説明し、各国または各地域からの経験や知見を共有する目的で開催されました。安永は講演の中で以下の点を強調するともに、日本政府と日本企業とともに、4IR実現に向けてのUNIDO東京事務所の取り組みも紹介しました。

  • 4IRは以下の通り、異なる経済発展レベルにある各国において有益である。
    • 中所得国にとっては、産業構造アップグレードし、生産性を改善することができる。
    • 低所得国または後発開発途上国にとっては、社会的課題を解決するための新しいビジネスを創出する機会となる。
  • 4IRを実現するには、すべての国において以下3つの点に注力すべきである。
    1. STEM教育(科学(Science)/技術(Technology)/工学(Engineering)/数学(Mathematics))
    2. 中小企業とスタートアップ企業の促進(特に若い世代に向けて)
    3. 「産学連携」の奨励