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UNIDO東京事務所のSTePP登録企業が国際環境賞エネルギーグローブ賞を受賞

UNIDO東京事務所のSTePP登録企業が国際環境賞エネルギーグローブ賞を受賞

2022.12.07

オーストリア大使館のインゴ・ローシュミット商務参事官から表彰されるメビオール株式会社代表取締役会長の森氏(左)

UNIDO東京事務所のサステナブル技術普及プラットフォーム(STePP)に登録されているメビオール株式会社(神奈川県平塚市)がこの度、オーストリアで創設された2022年の国際環境賞エネルギーグローブ賞の国別部門に選ばれました。

フィルム農法(アイメック)で育てられたトマト

今回受賞の対象となったのは、同社のプロジェクト「フイルム農法による持続可能な農業」。同社が開発したフィルム農法(アイメック)は、土と水の役割を果たす特殊なフィルムを使った農法で、最低限の水で効率良く栽培でき、菌やウイルスも排除できるため、農業経験のない人でも野菜などを容易に育てることができます。処分の際にも有害な物質を発生させないため、環境に優しい持続可能な技術として評価されており、UNIDO東京事務所も2018年に本技術をSTePPのアグリビジネス関連技術に登録しました。

受賞の表彰式は11月24日に同社で開催。オーストリア大使館商務部は受賞理由として、「メビオール株式会社の開発したアイメックは、現在農業が抱えている問題への解決方法を提示しており、手のかかる土づくりや水やりといった作業を不要とし、専門性を持たない人々でも水のロス無く高品質な作物を育てることを可能にした。この革新性的な農業ソリューションが高く評価された」としています。

メビオール社の代表取締役会長の森有一氏は受賞後、「世界的な賞をいただき、誠に光栄」と喜び、「この受賞をきっかけに、砂漠や不毛な地でも植物をうまく育てられるこの技術を世界にさらに普及させ、環境問題の解決に貢献したい」と今後への意気込みを語りました。