UNIDO事務局長、日本との協力強化のために来日(後半)
2015.05.20
(UNIDO本部プレスリリースをUNIDO東京事務所にて和訳)
東京、2015年5月15日
リー事務局長率いるUNIDO代表団は、3日間の訪日中に、政府高官や官民関連機関の代表者と一連の会談を実施しました。今回の公式訪問は、UNIDOと日本のパートナーシップをより強化することを目的としたものです。
前回のプレスリリースで報告した政府代表との面談に続き、リー・ヨン事務局長は財務省を訪問し、山崎達雄財務官と会談を行いました。リー事務局長は、日本政府の長期的かつ一貫した支援に謝意を述べた上でUNIDOと日本の連携について意見交換を行い、日本との協力関係をさらに強化することを約束しました。
UNIDOと日本の公的機関のパートナーシップ強化に向けて、リー事務局長は、国際協力銀行の渡辺博史総裁、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の古川一夫理事長、経団連国際協力委員長の矢野薫日本電気株式会社取締役会長と、一連の会談を行いました。これらの会議では連携強化に向けた具体案が議論されました。
さらに、リー事務局長は在京アフリカ外交団(ADC)を代表する大使と会談し、UNIDOが推進するカントリー・パートナーシップ・プログラム(PCP)について説明しました。このプログラムは、現在、エチオピアとセネガルの2ヵ国を対象国として実施されています。
また、会議の中では、UNIDOが1993年からアフリカ開発会議(TICAD)をサポートしてきたことから、来年アフリカで開催が予定されるTICAD VI(第6回アフリカ開発会議)への支援も要請されました。
今回の訪日中、UNIDOの活動を広く知ってもらうため、リー事務局長は東京の国連大学で開催されたUNIDOセミナーの中で講演を行いました。「持続可能な産業開発と繁栄の共有~ポスト2015年開発アジェンダ時代の官民連携~」と題したこのセミナーには、外交団、政府関係者、国際機関職員に加え、多くの日本の官民関係者を含む約300人が参加しました。