エチオピアで第1回国際農産業投資フォーラムが開催されました
2016.10.14
2016年10月5日~7日の3日間、エチオピアの首都アディスアベバにて、UNIDOが推進するProgramme for Country Partnership(PCP)の活動の一環として、同国で初めてとなる「第1回国際農産業投資フォーラム」がUNIDOとエチオピア政府の共催により開催されました。延べ1,200名以上が参加し、2日間に渡るパネルディスカッションや現地視察、展示会やビジネスマッチングなどが行われ、フォーラムは大盛況となりました。
同フォーラムの結果報告は、以下の通りです。
各国の多くの官民関係者が参加
- 1,200名以上の官民代表者が、フォーラムに出席しました。
- 外国企業より200名、国際金融機関より50名など、計400名以上が海外からの参加者でした。
- フォーラム参加者200名以上が、アディスアベバ東部の工業団地を訪問しました。
フォーラムと並行して行われたビジネスマッチング
- UNIDOの支援により、160件以上の海外投資家・現地企業の間のビジネスミーティング(B2B)が行われました。20件を超える民間企業とエチオピア政府高官との個別面談も実施されました。
- 現地および海外から参加した民間企業の8割以上が、今後のビジネスに繋がる面談になったと述べ、継続的なフォローアップが行われる予定です。
- 本フォーラム開催にあたり、UNIDOは、現地優良企業58社を紹介する投資機会ガイドを作成しました。
エチオピア政府が「包摂的かつ持続可能な産業開発」の重要性を強調
- エチオピア政府は、今回の国際農産業投資フォーラムを制度化し、毎年恒例のイベントにすると発表しました。
- エチオピア政府とUNIDOは、Programme for Country Partnership (PCP) の実施を通じて、引き続き、エチオピアにおける「包摂的かつ持続可能な産業開発: Inclusive and Sustainable Industrial Development (ISID)」を推進していきます。
- エチオピア政府は、UNIDOに対して、今後、首都アディスアベバで貿易投資促進に関する国際見本市を開催するにあたっての支援を要請しました。
PCPの資金調達に向けたパネル議論・ドナー支援
- 2日間に渡るパネルディスカッションでは、エチオピアの投資環境や資金調達オプション、また、農産品加工・繊維・衣料・皮革などの特定分野のビジネス機会など、様々なトピックについて議論が行われました。
- 現在計画中の包括的農業工業団地(IAIPs)の開発について、ドナー機関や民間企業より多くの支援表明がなされ、フォーラムと並行して、具体的な実施に向けた関係者による協議が行われました。特に、欧州開発銀行(EIB)がIAIPsに強い関心を示し、今後、エチオピア政府およびUNIDOとの対話を継続していきたい意向を述べました。
- エチオピア政府は、モジョ皮革開発市(Modjo Leather City)の設立に向けた資金面のサポートを欧州開発銀行(EIB)に正式に要請しました。EIBは支援パッケージの検討を行う意向を示し、また、EU政府も技術協力に向けた支援に関心を示しました。
- アフリカ開発銀行も、UNIDOが推進するPCPがエチオピア政府の国家計画にしっかりと組み込まれており、同銀行としてもIAIPsの開発に対して支援を提供する用意があると表明しました。
- 世界銀行グループの民間投資部門である国際金融公社(IFC)は、投資案件への融資の円滑化に向けて、引き続き、現地金融セクターとの連携を深めると述べました。
フォーラムの開催中、サイドイベントや展示会も開催され、本イベントの様子は内外のメディアに広く報道されました。
個々のセッションやサイドイベントの詳細など、下記のフォーラム専用ページに掲載されています。
https://isid.unido.org/aife1.html