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IDDAⅢ: アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)の成功にむけたグローバルなパートナーシップ

IDDAⅢ: アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)の成功にむけたグローバルなパートナーシップ

2018.10.09

2018年9月26日、第3次アフリカ工業開発の10年(IDDA III)の実践をさらに促進するため、第73回国連総会に合わせてニューヨークでイベントが開催されました。

今回のイベントは国連工業開発機関(UNIDO)、アフリカ連合委員会(AUC)、アフリカ開発銀行(AfDB)、国連アフリカ経済委員会(UNECA)、国際連合食糧農業機関(FAO)によって主催されました。

これからの数十年間にアフリカは世界で最も若く人口の多い地域になり、2035年までに労働人口は70%増えて4億5000万人に達すると予測されています。アフリカの雇用創出は労働力の増加に追いついておらず、農村人口の大部分、都市の貧困層、女性・若年層は近年の経済成長の恩恵を受けられていない状況です。また、失業や経済的不平等は未だにアフリカでは顕著に見られます。

現在、政策決定者たちが認識しているのは、アフリカ経済が資源集約型経済からより多様性のある経済に移行する構造改革を実現するために、製造業や農業関連産業における国内投資、生産、貿易の拡大に取り組む必要があるということです。

今年3月にルワンダのキガリで結ばれたアフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)は、構造改革を加速させ、アフリカの産業化、経済の多様化、雇用創出を前進させるる大きな可能性を秘めています。AfCFTAは12億人を抱える単一市場と2.5兆ドルのGDPを創出し、大きなビジネス機会を提供することが期待されています。Amina J. Mohammed国連副事務総長はスピーチで、AfCFTAの発効を歓迎し、女性や若者の活力、気力、想像力、スキルをつなぐ包摂的な開発が重要であり、持続可能な産業化が自由貿易促進の鍵であることを強調しました。

IDDA Ⅲの導入を主導するUNIDOのリー・ヨン事務局長は、AfCFTAの便益が最大限に実現されれば産業化が焦点となること、また、中小企業にとっても需要増加が見込まれると述べました。

閉幕にあたり、産業開発に関係する重要分野に取組むためにはより強い一致した努力が必要である、という認識を共有しました。インフラ、産業、イノベーションに加えて、技術、専門家や知識などの資源を今以上に活用するために、ビジネス界や金融機関との戦略的なパートナシップを進めていくことに合意しました。

詳細はUNIDO本部のページをご参照ください。

https://www.unido.org/news/third-industrial-development-decade-africa-enhanced-and-innovative-global-partnerships-key-successful-african-continental-free-trade-area