STePP(サステナブル技術普及プラットフォーム)に新規登録されました(未利用バイオマス資源に含まれる無機成分を活用した機能性多孔質材料: CircuLite)
2020.01.09
株式会社志恩は、バイオマス資源の焼却灰から無機物質をリサイクルし、多孔質機能材料を合成する技術を開発しました。一般的に、籾殻・バガス(サトウキビの残渣)等のバイオマス資源は、蒸気ボイラーやガス化炉の燃料として活用され、再生可能エネルギーの供給に貢献しています。本技術は、バイオマス資源を燃焼した後に発生する灰から、主にシリカ・アルミナ等の無機物を抽出し、それを原料として特定の細孔構造とイオン交換能を有する多孔質材料を合成し、大気・水に含まれる汚染物質の吸着除去や、土壌改良のために活用するものです。この多孔質機能材料は「CircuLite」と呼ばれ、日本・台湾・中国において、工場排気に含まれる臭い成分の吸着処理や、池の水質浄化の目的に利用されています。
株式会社志恩は現在、未利用のバイオマス資源を燃料として蒸気供給・発電等を実施、または計画している地域を調査しており、本技術のさらなる普及に向けて取り組んでいます。
(サステナブル技術普及プラットフォームは海外への技術移転を目的とするため英文表記のみです。)